庭園日誌をご覧のみなさま、こんにちは。
スタッフの【ベーちゃん】です。

今回は、樹木の剪定はどの様に行うのが良いか
樹木についての情報を交えながら
簡単にご説明していきます。

剪定とは?

まずは少し剪定について詳しく見ていきましょう。
そもそも剪定とは
「樹木学事典」によれば
樹木の成長を抑制したり
形状を整えたりするために、
人為的に枝葉を切除する作業

とあります。

剪定

剪定の目的

人々が剪定を行う目的はいくつかありますが、
例えば
・求めている樹形を形成するため
・枝葉の全体的なバランスをとり、樹木の成長を良くする
・枝葉を減らして、日照や通風を増やし、倒木などを防ぐ
・公園の樹木で、その公園にあった機能を果たさせる
などが挙げられます。

剪定においてまず大事なのが、
目的を明確にし、その目的にあった剪定をおこなう事です。



剪定の時期について

日本緑化センターでは
剪定時期について
以下の様にまとめられています。
剪定時期

しかし
実際に行われている
剪定は
樹種、地域、目的などの違いによって
異なるようです。

では、どの様に剪定時期を決めればよいのか
樹木の生理に注目しつつ
ご紹介していきましょう。

枝葉の減少による光合成能力の低下

一般的に樹木に対して
剪定が行われたとき
樹木が受ける最も大きな影響は、
枝葉の減少による
光合成能力の低下
です。

ここで
剪定時期との関係を
明らかにするために
次のことを
確認しておきましょう。

樹木の体内エネルギー量の変化


樹木は秋までに蓄積したエネルギーで冬を越え
春が来るとそのエネルギーを使って新しい芽を出し
根や枝葉を増やすなどの成長を行います。

そのため、春先から夏にかけてのエネルギーの消費が
1年を通して1番多くなります

より詳しい説明や図などは
こちらからどうぞ。

もし樹木の体内エネルギーの蓄積量が少ないときに
剪定をおこなってしまうと
急激な枝葉の減少を補うために
樹木は枝や幹から新たな芽を出し(胴吹き)
根からはひこばえを出すので
さらにエネルギーを消費してしまうことになります

これにより、病虫害への抵抗性を
著しく下げてしまいます


だから、夏の強剪定は特に避けたほうが良いのです。

病原菌等の侵入

人間は傷ができると
出血し、かさぶたができて
菌の侵入を防ぎます。
それと同様に
樹木も傷ができたときに
病原菌が侵入しないように
自分の体を守る術を持っています。

その方法を発見し、それに基づいた
剪定理論を考えたのが
アメリカのシャイゴ氏でした。

シャイゴの剪定理論


まずこの理論において前提となるのが、 樹木は腐ってしまった部分を
周りに強固な壁を作ることによって、 健全な部分と隔離している
ということです。
もしこの壁が作られなかったりすると
樹木にとって大事な 幹の内部まで病原菌がまわり
幹全体が枯れてしまいます。

剪定の際にはこの仕組みを理解し
樹木が壁を作るのに必要な部分まで
切除してしまわないことがとても重要です。
詳しくはこちらを御覧ください。


まとめ

以上から
剪定が行われる時に
樹木が枯れてしまう原因としては
体内エネルギーの減少と
病原菌があります。

これらを避けるには
細胞が休眠から目覚めて生理活性が高く
体内エネルギー量が多く残っており
病原菌などが少ない
早春に行うのが
最も安全なようです。

ただ、様々な目的があるので
その目的にあった方法で
極力樹木の生理に配慮した
剪定を行うのが良いでしょう。

最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。



<参考・引用>
1.樹木学事典 堀 大才 株式会社 講談社 2018年
2.一般財団法人 日本緑化センター(http://www.jpgreen.or.jp/)
3.「樹医」が教える庭木の手入れの勘どころ 山本光二 株式会社 講談社 2010年


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