庭園日誌をご覧のみなさま、こんにちは。
スタッフの【べーちゃん】です。

梅雨の時期に花を咲かせるアジサイ。
そのアジサイについてご紹介していきます。

アジサイの基本情報

アジサイはもともと
ユキノシタ科に属していましたが
最近の研究でアジサイ科として独立しました。
アジサイは早いものでは5月の中旬から咲き始め
長いものでは8月の終わりまで咲いています。

アジサイの形


アジサイといっても色々な形状があるのにお気づきでしょうか?
以下の写真をご覧ください。
花房の形状(アジサイ)
(神戸市立森林植物園あじさい情報センターホームページより)

普段私たちがアジサイの形で想像するものは
手毬の形に似ていることから手毬咲きと呼ばれています。
一方、花のようなものが周囲を取り囲むようにして咲いているものが額咲きです。
他にも穂咲きというものも存在します。

また、アジサイの花のように見える部分は装飾花と呼ばれ
種子をつくることがありません。
一方、額咲きの中心部分の点のようなものが
両性花と呼ばれ、ここで種子をつくることができます。
あじさい各部の名称
(神戸市立森林植物園あじさい情報センターホームページより)

さらには、この装飾花の花びらのようなものは
花びら(花弁)ではなく、他の植物ではがく片
呼ばれる部分に当たります。
被子植物の花のつくり(白岩先生の植物教室)
(花のつくりと部分の名前より)


アジサイの語源

あじさいの語源については
幾つか説がありますが、一説には
「藍色が集まったもの」
という意味の
あづさい(集真藍)
からきているそうです。

また、日本最古の歌集である
「万葉集」にもアジサイを詠んだ歌が
含まれており
そのなじみ深さがうかがえますね。

アジサイの種類

じつはアジサイには変異種が多く、
そのために多くの変異品種や園芸品種が存在します。
その中でも主に
エゾアジサイヤマアジサイガクアジサイ
が母種となることが多いそうです。
あじさい分布図


エゾアジサイ
エゾアジサイ
日本海側の山地に生えます。
積雪にも耐えられるように、枝には柔軟性があります。
全体的にヤマアジサイに似ていますが、
ヤマアジサイより大型で
装飾花はすんだ青、両性花は白が一般的です。

ガクアジサイ
ガクアジサイ
別名ハマアジサイ。
日本国内の比較的暖かい地域の海岸近くに自生します。
葉に厚みがあり、光沢を持っています。
葉も花も大型で、紫色の両性花の周りに額縁のように装飾花をつけます。

ヤマアジサイ
ヤマアジサイ
山地の沢筋など、やや湿った木陰を好みます。
広く分布しているため、多くの変異種が存在します。
花は手毬咲き、額咲きがあります。
葉の形も変化が多く、葉は薄く光沢はありません。
(図、写真は全て神戸市立森林植物園あじさい情報センターホームページより)

アジサイの色の変わる仕組み

アジサイの色が変化するということは
ご存知の方も多いのでは無いでしょうか?
一般的に知られているのは
土壌が酸性の場合には
アルカリ性の場合には赤紫系の色
になるということです。

もう少し詳しく説明をすると、
アジサイの花の色は
アントシアニンという花の色素
の状態に左右されます。

土壌が酸性の場合
土壌中のアルミニウムがイオン化して
土壌中の水分に溶けだし
その水分がアジサイに吸収され
アルミニウムイオンアントシアニン
結合することによって
青色を発色しているのです。

逆に、土壌がアルカリ性であれば
アルミニウムはイオン化しなくなり
アントシアニン本来の
赤紫系の色が発色されるわけです。
アジサイ_変色
アジサイの花の色の変化の原因は
これ以外にもあるとされています。
また品種によっては色素を持たず
白色を示す種も存在します。

アジサイの色を変えるには?


アジサイの色の変化が
土壌中のアルミニウムイオンに影響される
ということを理解していれば
意図的にアジサイの色を変化させることも可能です。

日本の土壌は雨が多いため もともと酸性の場合が多いとされるので
もし青色のアジサイにしたければ
アルミニウムと結合しやすい リン酸の量が少ない肥料を使うこと
アルミニウムイオンを土壌中に流出 させるために水を切らさないこと
などが挙げられます。

一方で赤紫系のアジサイにしたければ
卵の殻などの石灰(カルシウム)ヨウリンを加えて アルカリ性の土壌にすることや
鉢植えにしてリン酸の多い肥料を 用いることなどが挙げられます。

また市販でもアジサイの変色をサポートしてくれる
肥料などが販売されていますので、そちらもお試しください

食べるな危険

私たちの身近にも
よく生えているアジサイ。
まだ毒性成分は明らかになっていませんが
アジサイの葉を食べて
嘔吐やめまい、顔面紅潮などの 症状を引き起こした例が あります。
むやみに食べないように
気を付けましょう。


最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。

<参考・引用>
林弥栄(編)(1985). 日本の樹木 山と渓谷社
神戸市立森林植物園あじさい情報センターhttp://www2.kobe-c.ed.jp/shimin/shiraiwa/glossary/structur.html
花のつくりと部分の名前http://www2.kobe-c.ed.jp/shimin/shiraiwa/glossary/structur.html
アジサイhttp://www.nara-wu.ac.jp/core/nara/img/pdf/jikken/20150707_02_ajisai.pdf
アジサイの花色調整:栽培ガイドhttps://www.engei.net/guide/guide.asp?ID=595 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:アジサイhttps://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082116.html


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