アートボード 1

こんにちは!スタッフのフーコです。
今回は京都のお宅にあたらしく日本庭園を施工していく時の様子を見ていきます🔍


今回はもともと石畳だったところの上にいちから施工した事例です。
「和風のお庭ってどうやって作っているの・・・?」
「そもそも日本庭園って新しく造れるの・・・?」
そんな疑問を持っている方に是非ご覧頂きたい内容です!



はじめに


before

敷地調査やお客さんの要望を聞き、プランを決定しました。
お客さんからの要望で通行の方からも楽しんでもらえるような設えのお庭にしたいという事でした。
また、景石の魅力を最大限に引き出すためにあえて新しい木を使わずに、苔のみで構成することにし、シンプルで力強い魅力のある枯山水を目指しました。


下準備

鉄板式

今回は17トンのクレーン車と8トンの石を運びます。そのため、既存の板石を傷めないよう入念に注意を払いました。ブルーシートの上に砂、その上にゴムマット、鉄板を敷いて養生しました。


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巨石配置

巨石設置

今回は貴船石を贅沢に使いました。1個8トンの巨石を2つ、6トンを1つ、4トンを2つ、を据えていきます。


景石配置

事前に検討した計画を元に、現場でそれぞれの石の表情と向き合いながら細かい配置を決定します。怪我や事故のないよう気を配りながら、入念に配置を探る、非常に集中力のいる作業です。


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こちらのお庭では通行人も楽しめるお庭をというお客さんの希望に答える為、敷地内から見る視線と外から見る時の視線という2つの軸線状に別々の正面がたち現れるような配置になっています。


竹垣

竹垣づくり

背景には建仁寺垣を作成しました。
6月の施工だったため、奥の建仁寺垣から梅雨明けを優先して竹垣を先に完成させました。


金閣寺垣

また、表側は金閣寺垣と四ツ目垣で二重にすることで防犯性を確保しつつも通りから中が見えるようになっています。

垣

霰零し

土間づくり

次は土間とその上に露零しを作ります。中央手前には、築山をつくり、遠近法を利用して奥行を感じるお庭に仕上げています。通りからモミジと築山と既存の板石がセットで見えることで正面から見た時と違うモダンな表情が浮かび上がります。


霰こぼし

ゴロタ石は自然光の下で輝き、苔と見事なコントラストを作り出します。


4

苔

640枚もの苔を使用しました。苔の隙間を叩いて定着させていきます。5

苔が美しく生育するような環境づくりにも力を入れました。雑草がはえないために焼成土を使用し、直射日光の当たる環境に併せて日照りと相性の良い杉苔を選びました。杉苔は空中湿気を必要とします。じめじめし過ぎず、適度に湿気が供給され続けるよう、今回のお庭のためにあるしくみを考案しました。それは竹垣に裏に水が貯まる幅50、深さ50の堀を造り、必要な空中湿気を確保するというやり方です。

(図参照)名称未設定 1

当社では施工直後が完成ではなく、その後もずっと美しいお庭になる事を考えた施工を心掛けています。



完成


完成です!

まずは入口から見たときの様子をご覧ください。



After

続いて、正面からのショットです。



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そして振り返ってみたときは・・・。


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