こんにちは、【きの子】です。
随分と久しぶりな更新になってしまいました。

今回はこの季節によく見かける虫について
少しご紹介したいと思います。

春過ぎの風物詩・テントウムシ

春を過ぎるとよく見かける昆虫にテントウムシがいます。
中でもナナホシテントウは有名で
みなさんもよくご存じのことでしょう。

テントウムシにはたくさんの種類がいますが
そのうちの1つに『アカホシテントウ』という種類がいます。

閲覧注意!?アカホシテントウの幼虫

『アカホシテントウ』の成虫は黒いベースに赤い斑紋が浮かんだ
とても綺麗な翅をもっています。

しかしこのテントウムシ、
幼虫のころは成虫からは想像がつかないような
なかなか強烈な姿をしているんです。

【参考画像】 ※虫があまり得意ではない方は閲覧要注意です
モザイク
(写真提供:エスパス百万遍マンション オーナー様)

1匹でも十分インパクトが強いのに
集団で暮らしているためさらに不気味さが増します。

この見た目のために害虫と間違えられることが少なくありません。

お庭に関する知識が豊富な方でも
見た目のよく似たカイガラムシと間違えて
駆除してしまうことがあるそうです。

見た目はグロテスク!でも実は…?

アカホシテントウ

そんな『アカホシテントウ』の幼虫ですが
実は害虫であるカイガラムシを好んで食べてくれる
樹木にとってはとても良い虫なんです。

やっかいな害虫・カイガラムシ

カイガラムシはウメ、カナメモチ、アンズ、リンゴ、サクラなど
身近なバラ科の植物に発生する害虫で
植物に直接的・間接的に様々な害を及ぼします。

直接的な害として、カイガラムシがついた植物は師管液を奪われ
生長に悪影響が出てしまいます。

師管液とは

植物の維管束の一部である師管内部を輸送される光合成産物を含む液。
葉から果実,根などに運ばれ植物を生長させる。ショ糖やアミノ酸が多く含まれ甘い。虫には大人気。

またカイガラムシの排泄物は余剰の糖分を
大量に含んでいることが多くすす病が発生します。

すす病とは

植物の表面上ですす病菌(カビの一種)が増殖し、すすのような黒い斑点が現れる病気。
植物そのものではなく、アブラムシやコナジラミ、カイガラムシなどの排せつ物を養分として増殖する。

すす病にかかった植物は表面が黒いすすのような物で覆われるので
光合成が阻害されて生長が悪化します。

カイガラムシは駆除が困難な害虫としても知られているようです。
大量発生することが多く、手で駆除しきれないほど増えていることもあります。

また、カイガラムシの特徴として体の表面が殻や蝋などで覆われているので
薬剤を散布しても効果がないときがあるというとても厄介な害虫です。

せっかくのお庭の木がやられてしまった、という経験が
おありの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
庭木以外でも街路樹などで大量発生していることもあるようです。

そんなカイガラムシを退治してくれるのが
さっき登場した『アカホシテントウ』です。

アカホシテントウはカイガラムシから木を守るお庭の救世主!

『アカホシテントウ』は、幼虫も成虫も
積極的にカイガラムシを食べてくれます。
人間が駆除するよりもよっぽど効率よく
カイガラムシを退治してくれる
というわけです。
見た目だけで害虫と決めつけて退治してしまうには
あまりに勿体ない虫ですよね。

お庭で虫を見かけた際にはぜひ一度調べてみてください。

実はお庭の木を守ってくれている頼もしい虫かもしれませんよ。

Check!

アカホシテントウは害虫からあなたのお家の木を守る益虫です
駆除する前に注意深く虫を観察し調べてみましょう

『アカホシテントウ』以外にも
見た目があまり良くないけれど実は益虫である虫がいます。
こちらはまたの機会にご紹介したいと思います。


最後までお付き合いいただきありがとうございました。

ありがとう!



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